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Channel: 株式会社メディア・ヴァーグ代表 徒然日記 » PC
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無料オンラインストレージの比較をしてみる

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これまで、無料のオンラインストレージではDropboxのみを使ってきましたが、ここにきて各社からより大容量のストレージが発表されています。Yahoo!の『Yahoo!ボックス』、NAVERの『Nドライブ』、マイクロソフトの『skydrive』が代表的でしょうか。Dropboxの利便性は語り尽くされているので今更説明する必要はないと思いますが、無料で使っているため容量は2GBプラスアルファでしかなく、個人的な用途としてはそろそろ限界に近づいてきているのも事実。そこで、各社のドライブを試してみて、どのサービスが個人的な用途として使用しやすいかを書いてみます。僕自身の用途としては、テキストファイルやofficeファイル、そして音声ファイルなどをクラウドに置きたいと考えています。

Yahoo!ボックス

サービス開始の延期などがありましたが、ようやくスタートしたYahoo!ボックス。まずは概要を。

最大容量

50GB※

1ファイルあたりのUP制限

無制限(ブラウザの場合300MB)

UP速度

3000kb/s

フォルダ構成

専用フォルダ

クライアントソフトの有無

Windows、iPhone、android

※Yahoo!プレミアム会員の場合、50GBまで無料。非会員の場合は5GB。

Yahoo!ボックス

Yahoo!が提供するサービスだけあって、コストパフォーマンスは圧倒的。完全無料で5GBまで使えるほか、プレミアム会員なら50GBまで無料で使うことが出来ます。さらに将来的には、1TBまで増量の予定とか。使用するには、登録を行ったのちに、専用のクライアントソフトをインストールする必要があります。Macでは使えません。

クライアントソフトをインストールすると、同期するフォルダを作成するように指定されます。サービス開始直後はCドライブ以下にしか同期フォルダが作れないという糞仕様でしたが、昨日改めて試してみたら他のドライブにも作る事が出来ました。僕のPCでは、CドライブがSSDでデータをまったく置いていないので困っていたのですが、これでようやく使うことが出来ます。

使ってみて感じたことは、アップロードに関しては圧倒的に早い。Dropboxも遅くはないですが、今回は書かないsugarsynkやその他のサービスと比較しても明らかに違います。僕の環境(FLETS光・VDSL)だと、どの時間帯でも3000kb/sくらいは安定して出ています。ただ、Yahoo!にしては不安定な状態になることが多く、特にブラウザベースのファイルマネージャでエラーがたまに出ます。ここは要改善して欲しい。あとDropboxはまったく無意識のうちにファイルが同期されている感じですが、Yahoo!ボックスの場合はフォルダにデータを突っ込んでも、すぐには自動的にアップされない感じがします。まだ使い込んでないのでなんとも言えませんが。

Nドライブ

NAVEAがリリースしているNドライブに、11月10日から同期機能が追加され、Dropboxと同じような使用感を得られるようになりました。以下、概要。

最大容量

30GB

1ファイルあたりのUP制限

4GB

UP速度

100kb/s

フォルダ構成

指定のフォルダ(リムーバブルディスク上)

クライアントソフトの有無

Windows、Mac、iPhone、android

NAVER Nドライブ

10日から提供開始された、Nドライブエクスプローラーは、専用のクライアントソフトをPCにインストールして、OS独自のフォルダと同様の使用感を得ることが出来るものです。要は、Dropboxと同じイメージですね。他のサービスと異なるのは、Nドライブが仮想リムーバブルディスクとして扱われるところです(Windowsの場合)。このNドライブ上にあるファイルは、全て自動的に同期されますが、さらにクライアントソフトで他のドライブに存在するフォルダを指定すると、そのフォルダも同期することが出来ます。

ここは非常に重要なところで、フォルダ毎に指定が出来るので、わざわざ専用のフォルダにデータを入れなくとも使用することが出来ます。

ただ、同期機能が追加された直後ということもあるのか、アップロードの速度がまったく上がりません。Yahoo!ボックスと同じ環境だと、100kb/sくらいがせいぜいです。細かなファイルをたくさん上げているのも要因となっているのかも知れませんが、30GBの容量があるのならば、もう少し回線速度が上がってくれないと厳しいかな。こちらもまだ使い始めたばかりなので、また追ってレポートしてみたいと思います。

SkyDrive

マイクロソフトが運営する、WindowsLIVEで展開されるサービスが、SkyDriveです。以下概要。

最大容量

25GB

1ファイルあたりのUP制限

100MB

UP速度

フォルダ構成

ウエブサービス

クライアントソフトの有無

ブラウザベース

SkyDrive

こちらは前述した二つのサービスとは異なり、純然たるウエブサービスとなっています。よって、フォルダを同期させるというような概念ではありません。ブラウザからファイルマネージャにアクセスし、ブラウザからデータのアップロード、ダウンロードを行う仕組みです。一応、SDExplorerというフリーソフトがあり、こちらを使うと、Windows上にskydriveが仮想マウントされて、フォルダ上でデータのやりとりが出来るようになりますが、フォルダ上のファイルを直接オープンできないですし、他のサービスとは意味合いが異なります。

SkyDriveで最も特徴的なのは、ブラウザ上でofficeシリーズのWebApp版を使用できるところでしょう。google社が提供する、googledocsでもかなりの部分を編集することが出来ますが、やはり本体が提供するWebアプリは、ほぼクライアントサイドで使用しているアプリと同感覚で使うことが出来ますし、非常に有用な仕組みだと思います。SkyDriveにofficeのドキュメントを保存しておけば、仮にOfficeがインストールされていないマシンであっても、ブラウザ上で編集が出来てしまうのですから。

まとめ

以上、簡単に3つのサービスをみてきました。個人的に、Dropboxを代替するサービスとしては、今のところNドライブが優勢かなと考えています。ただ、転送速度の問題があるので今後の推移を見ていかなければなりません。Yahoo!ボックスに関しては、その転送速度を生かしてより大きなファイルで使いたいと思います。Yahoo!ボックスは、iPhoneアプリの出来も良く、メディアファイルをiPhone上でそのまま開くことも出来るので便利です。サービスが安定化してくれば、Yahoo!ボックスへの依存が高まりそうな予感があります。

どちらにしても、出来る限りクラウドのサービスは一本化した方が、管理上都合が良いのは明白なので、状況を見ながら対応を考えていきたいです。

なんてまとめを書いていたら、Nドライブでエラーがでて、ファイルが少し消えてしまう状況が発生。ほとんど被害は無かったけど、もう少し様子見が必要かも知れません。こう考えると、やっぱりDropboxの安定感は捨てがたい。結局元の木阿弥という。


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